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桝田亮さんの趣味旅プラン
『泥まみれの死』の40年後を体感する、ベトナム史跡旅

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「沢田教一が記録したベトナム戦争の終結から、たった40年でどれだけ国や街が変わったかを肌で感じることができます。一番ひどかった戦争終結の広場でさえ、今では学生が集っておしゃべりをして、笑顔と熱気に溢れているんですよね。」ベトナム戦争を記録した写真集、『泥まみれの死』の舞台を巡る。人間が生み出した変化を体感する読書旅とは。

しゅみたびと:桝田亮さん(39歳)

1978年、東京生まれ東京育ち。ベトナムホーチミン市在住。リクルートコミュニケーションズで人材ビジネスのプロダクトマネジメントや制作ディレクターを10年経験し、2015年からベトナムの人材総合サービス会社ICONICでマーケティング部門のマネージャーとして奮闘中。 URL:https://iconicjob.jp/

趣味読書

趣味歴28年

読書へのこだわり

娯楽的な読み方はせず、テーマに対して当事者意識を持った読み方をするのがこだわり。そのため、好きなジャンルはノンフィクションや哲学書など。反対に文学作品はあまり読まない。

一冊読むと、関連するテーマを読み進めていくタイプ。とっかかりはニュースなどで、Wikipediaを2時間以上見続けてしまうことも。

出かける際の事前インプットとして本を読むことも多い。旅行に行く際に、現地の来歴を知らないとなぜ今の状態に至っているのか腹落ちしないため。

桝田亮さんにとって読書とは

枯渇感を満たし煽る刺激剤

趣味年表

10歳

祖母の影響で歴史書に関心を持つ。初めて夢中になったのは吉川英治。

13歳

沢田教一の『泥まみれの死』で、命をかけてでも戦争の現場を伝えようとする姿勢に衝撃を受け、ジャーナリズムへの興味を強める。

22歳

エドワード.W.サイードの『知識人とは何か』に触れ、世界の広さを知る。

31歳

原丈二の本を読み、その行動力と可能性にワクワクする。

37歳

縁があり、『泥まみれの死』の舞台であるベトナムのホーチミンで勤務開始。

読書をしていて最高の瞬間

本の中身に対して「自分ごと」として没入している自分に気づいた瞬間がとても好きです。自分の身体や思考は一つしかないんですけど、それを自分の外にある物事に当てはめて追体験することで、引き出しが増える感覚があるんですよね。旅や新しい挑戦など、なかなかハードルが高いことも多い中、本を読むことでも同じような体験ができます。本を読んで、実際に体験してみたいことが増えるのはワクワクしますね。

桝田亮さんおすすめの読書旅
『泥まみれの死』の40年後を体感する、ベトナム史跡旅

37歳の時、ホーチミンでの勤務が決まったことがキッカケで行った旅です。13歳の時に、ベトナム戦争について描いた沢田教一の『泥まみれの死』を読んで衝撃を受けて以来、ずっと訪れてみたかった場所でした。本に出てくる場所を巡って時代の変化を感じることで、自分の方向性を決定づける場所になりました。

時期

11月

期間

3泊4日

人数

2人

目的地

ホーチミン市街(ベトナム)

ベトナム戦争終結の地へ:

タンソンニャット国際空港に到着後、バスかタクシーでホーチミン中心部に移動。ホテルに荷物を置き、両替所に行ってから街歩き開始。まずはホーチミン中心にある統一会堂(旧大統領官邸)へ。ベトナム戦争が終結した場所で、『泥まみれの死』の中に北ベトナム軍の戦車が統一会堂に入っていく有名な写真がある。その時代とは、雰囲気が一変してきれいに整備された観光地になっている。

フランス統治時代の象徴を巡る:

統一会堂から徒歩で移動し、サイゴン大聖堂、中央郵便局へ。ともにベトナムの宗主国だったフランスの色を残した建造物。数十年前のフランス統治時代を象徴的する場所。見学の後はバックパッカー街として有名なブイビエン通りに移動。翌々日のバスチケットを予約し、夕食。日本ではフォーが有名だが、おすすめは「コムタム」という現地のローカル食堂で食べられるベトナムの定食。100円前後でおかずが数品選べて、スープも付くという高コストパフォーマンス。

ピューリッツァー賞の写真を見学:

2日目、朝食をとった後は 戦争証跡博物館へ。ベトナム戦争の歴史を綴る博物館で、日本人の報道写真家の作品も飾られている。ピューリッツァー賞を受賞した沢田教一の『安全への逃避』や、『地雷を踏んだらサヨウナラ』で知られる一ノ瀬泰造の写真も展示されている。異国に日本人のコーナーがあることへの感慨はありつつ、戦争の記録ということもあり、苦しい写真が多い。見ていて辛い人もいるかもしれない。

ベトナムの最先端を高島屋で感じる:

昼食をベンタイン市場でとった後は、ホーチミン市博物館でベトナムの歴史を学び、2016年にオープンした高島屋へ。ハイブランドが出店し、連日賑わっており、ベトナムの発展を肌で感じられる場所。沢田が記録していた時代からの変貌に驚かされる。

ホーチミンを離れ、砂丘と海の街ムイネーに:

3日目は予約していたチケットを忘れずに持ち、朝からホーチミンを離れ海岸線のリゾート地ムイネーに向かう。米軍の海軍が上陸する起点となった場所で、こちらも当時の記録と雰囲気が一変している。チャンパ遺跡や砂丘を見学し、海鮮料理を楽しんで一泊。翌日、ホーチミンに戻り、最後に街を散策し、帰国。

旅の予算

飛行機

50000円

ホテル

20000円

移動費

20000円

飲食費

10000円

合計

100000円

沢田教一が記録したベトナム戦争の終結からたった40年で、どれだけ国や街が変わったかを肌で感じることができます。一番ひどかった戦争終結の広場でさえ、今では学生が集っておしゃべりをして、笑顔と熱気に溢れているんですよね。本で戦争に触れることで人間の嫌な部分に目が向くこともありますが、その後40年でここまで復興させる人間の力に希望も感じます。未来は明るいと感じる旅ですね。

旅をもっと楽しむコツ

ベトナムの歴史を大まかに把握していく

今回のテーマの沢田教一の本はもちろん、その他の書籍や映画でベトナム戦争関連の知識をおおまかにでもつけておくと印象が変わる。

安全に配慮しながらもローカルな場所を巡ってみる

タクシーに乗る場合は「VINASUN」か「MAI LINH」、道端でスマホは出さない、カバンは斜めがけのものにするなど、基本的な防犯対策をしていくことが大事。ローカルエリアに入ることでまた違った表情の街を観ることができる。

ホーチミン市以外にも足をのばしてみる

バスで数時間で移動できるため、ぜひ他の街にも行ってみるのがおすすめ。都心部から少し外れるだけでアジアの原風景が現れる。

2016年12月公開

文責:しゅみたびと編集部


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